平成あるある~109系ブランド「moussy(マウジー)」のショップ店員さんの、金髪ショートと細眉のスタイルに猛烈に憧れる。
渋谷109を歩けば、必ず目に入ってきたマウジーのショップ店員さん。金髪に近いくらい明るく染めたショートヘアと、きゅっと整えられた細眉。あのスタイルに、当時どれだけの女性が憧れたことでしょうか。今回は平成あるあるとして、マウジーというブランドの存在感と、あの時代特有のヘアメイク文化を振り返ってみたいと思います。ファッションに敏感だった方はもちろん、当時をリアルタイムで知らない世代にも、平成のギャルカルチャーがどんなものだったのか伝わる内容にしましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1. マウジーというブランドが持っていた特別な存在感
マウジーは2000年4月、渋谷109に1号店をオープンしたブランドです。立ち上げたのは、当時エゴイストのカリスマ店員として知られていた森本容子さん。自分たちが本当に着たい服が市場になかったことから、仲間と共に立ち上げたブランドだったと言われています。
シルエットが美しく見えるデニムが看板商品となり、はき心地の良さとスタイルアップ効果が評判を呼び、あっという間に109の人気ショップへと成長しました。わずか4年ほどで年商100億円規模のブランドにまで駆け上がったというのですから、当時の勢いがどれほどのものだったか想像がつきます。エゴイスト、スライと並んで109系ブランドの御三家と呼ばれるようになったのも、この頃のことです。
安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんといった、当時のギャルたちが憧れたアーティストがマウジーを着用していたことも、人気に拍車をかけた要因のひとつでした。テレビや雑誌でアイドル的な存在が身につけているブランドを、自分も手に入れたいと思うのは、いつの時代も変わらない気持ちだと思います。ブランドそのものが特別な存在だったからこそ、そこで働く店員さんの姿にも自然と視線が集まっていたのだと思います。
2. カリスマ店員文化とマウジー店員という存在
平成のギャルカルチャーを語るうえで欠かせないのが、カリスマ店員という存在です。マウジーの創業自体、カリスマ店員だった森本容子さんのプロデュースから始まっているように、当時の109系ブランドでは、店員さん自身がブランドの顔として大きな役割を担っていました。
雑誌に載っている読者モデルよりも、実際に店頭に立っている店員さんのほうが、身近な憧れの対象になっていたという感覚を持つ方も多かったのではないでしょうか。手に取りやすい距離にいながら、誰よりもおしゃれで自信に満ちている。そのギャップこそが、当時のカリスマ店員文化の魅力だったように思います。
休日に渋谷まで足を運び、目当てのショップの前を何度も往復して、勇気を出して店員さんに声をかけたという思い出を持つ方もいるでしょう。コーディネートを褒めてもらえただけで一日中うれしい気持ちで過ごせたという、今思えば少し照れくさいエピソードも、平成あるあるのひとつと言えそうです。
3. 金髪ショートという髪型が象徴していたもの
当時のギャルファッションを語るうえで、髪の色と長さは重要な要素でした。特にマウジーのようなセクシーカジュアルを掲げるブランドの店頭では、明るく脱色したショートヘアが一種のスタイルとして支持されていたことをご記憶の方も多いはずです。
長く伸ばした茶髪ロングも人気でしたが、あえてショートにすることで、ボーイッシュさとセクシーさを同時に演出できるのが金髪ショートの強みでした。デニムを主軸にした男性寄りのアイテムを女性が着こなすことでセクシーさを表現するというマウジーのコンセプトとも、どこか通じるものがあったのかもしれません。
美容室でブリーチをお願いするときの緊張感や、色落ちしていく過程でトーンが変わっていく髪をどう手入れするか悩んだ記憶がある方も少なくないでしょう。今のように口コミサイトで美容師を選べる時代ではなかったぶん、雑誌の切り抜きを持って美容室に駆け込んだという経験談もよく耳にします。担当の美容師さんに「明るくしすぎるとダメージが心配です」と言われながらも、少しでも明るいトーンにしてほしいとお願いした方も多かったのではないでしょうか。
自宅でセルフブリーチに挑戦して、思ったような色にならず落ち込んだという失敗談も、平成あるあるとしてよく語られるエピソードです。市販のブリーチ剤の説明書とにらめっこしながら、友人と一緒に髪を染め合った経験がある方もいるかもしれません。
4. 細眉ブームが広がった背景
髪型と並んで象徴的だったのが、細く整えられた眉毛です。平成の一時期、太い自然な眉よりも、剃刀やシェーバーで丁寧に整えた細眉がトレンドとして広まりました。アイブロウペンシルで直線的に描き足す方法も定番で、当時の女性誌にはこぞって眉の整え方特集が組まれていたことを覚えている方もいるはずです。
細眉は表情をきりっと見せる効果があり、目元のメイクとのバランスを取りやすいというメリットもありました。マウジー店員さんのようなクールで大人びた雰囲気を目指すうえで、細眉は欠かせないパーツだったと言えるでしょう。眉尻をやや上げ気味に描くことで、きつめの印象を演出するテクニックも当時はよく紹介されていました。
一方で、慣れないうちに剃りすぎてしまい、眉が生えてこなくなって困ったという失敗談も平成あるあるのひとつです。今では考えられないほど大胆に整えていた方も多かったのではないでしょうか。当時は眉毛のお手入れ方法を教えてくれる存在が身近な友人くらいしかいなかったため、見よう見まねで挑戦して失敗してしまうことも珍しくありませんでした。
5. 憧れていた理由を今あらためて考えてみると
当時、マウジー店員さんのスタイルに憧れていた理由を振り返ると、単に見た目がかっこよかったというだけではなかったように思います。自分の好きなブランドの服を、誰よりも自然に着こなしている姿そのものに、ある種の説得力を感じていたのではないでしょうか。
金髪ショートも細眉も、決して万人受けするスタイルではありません。それでも思い切って挑戦する店員さんたちの姿には、自分らしさを貫く強さのようなものが表れていたのだと思います。だからこそ、雑誌のモデルとはまた違った説得力を持って、多くの女性の憧れになっていたのでしょう。
学生時代にお小遣いを貯めてマウジーのデニムを買いに行き、レジに立っている店員さんの髪型やメイクをこっそり観察していたという方もいるかもしれません。実際に同じスタイルに挑戦できたかどうかは別として、あの店頭での高揚感は、今振り返っても特別なものだったのではないでしょうか。
6. 令和の今、あの頃を振り返って思うこと
令和になった現在、マウジーはブランド設立から25周年を迎え、原点であるデニムに立ち返るリブランディングを進めています。時代とともにブランドのイメージも少しずつ変化していますが、渋谷109から生まれたブランドという原点は今も変わっていません。
ヘアメイクのトレンドも、当時の金髪ショートや細眉から、ナチュラル志向の太眉や地毛を活かしたスタイルへと移り変わりました。SNSが主流の今と違い、雑誌や店頭でしかトレンドを知ることができなかった時代だからこそ、あのスタイルが特別な輝きを放っていたのかもしれません。
それでも、あの時代特有の思い切りの良さや遊び心は、今振り返ると眩しく感じられます。当時マウジー店員さんに憧れていた方であれば、写真を見返すたびに、あの頃の空気感がよみがえってくるのではないでしょうか。
まとめ
マウジー店員さんの金髪ショートと細眉のスタイルは、単なる髪型やメイクの流行にとどまらず、平成のギャルカルチャーとカリスマ店員文化を象徴する存在だったと言えます。ブランドの世界観そのものを体現していた店員さんたちの姿に憧れた経験は、多くの女性にとって忘れられない平成あるあるのひとつではないでしょうか。今回の記事をきっかけに、当時の自分のスタイルや思い出を振り返っていただけたら嬉しいです。
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